~にゃんこ部屋管理人の独り言6~

~にゃんこ部屋管理人の独り言~ VOL51

 先週の後半から発熱は無かったものの、数年ぶりに風邪をひいたみたいでした。初めの何日かは市販薬で凌いでいたのですが、一向に回復の兆しが見えず、週明け久しぶりに耳鼻科へ通院しました。うっかり問診票に申告し忘れていた、気になる症状の部分を診察の時にお医者さんに見事に指摘されたのですが、やはり頭の良い人は一味違うなと思いましたね。処方してもらった薬を服用し、その晩から喉の痛みが治まり、それだけでもかなり楽になりました。僕のような1人暮らしですと体調がすぐれない時でも、毎日最低これだけは済ませておかないといけないという家事があり、普段は何でもない作業でも、体調不良の時はそれをおこなうのが難儀です。数日経っても倦怠感は相変わらずで私生活では極力の安静を意識し、今週の休みの1日目はほとんど横になっていましたが、2日目の遅い午前中、寝てばかりではかえって身体に良くない気がしまして、晴れの陽気に恵まれていたこともあり、愛車の鍵を手に取り馴染んだ運転席に乗り込みました。いつもながら思う事ですが、部屋のベッドの上でくつろぐより、愛車のシートに身を預けている時の方が心地良く感じますね(笑)

 初度登録から24年落ち走行距離19万㎞超えの相棒は、年季を一切感じさせずにいつでも僕の期待以上にその要望に応えてくれています。

 ハンドルを握り市街地を後にし、並みならぬ情熱を注ぎ中世オランダの街並みを本格的に模した巨大なアミューズメント・パークを通り過ぎ、広がる田んぼの風景と竹林や樹木が覆い茂るカーブ続きの坂を走り抜ければ右手に海が顔を覗かせる港がある町。スピーカーからは古い日本のロックバンドが振り絞る極上のバラード、レッド・ウォーリアーズの『Party Is Over』。ちょうど先週、鍵盤楽器の経験があられる女性とこのバンドの話をしていて、〝良い曲は時代を超えて受け継がれますね〟とその方がおっしゃられましたが、本当にその通りだと思います。過ごしやすい天気と郊外のなだらかな傾斜の1本道。時が止まった様なゆるやかで贅沢な数分間。

 いくつかの街を越え、目的の場所へ着きました。以前、ドライブコースに詳しい友達の案内で2回来たことがありましたが、今回は単独でしたので方向音痴の僕1人で迷わずに辿り着けるか多少の不安がありましたが、無事に到着することが出来ました。休憩中らしい1台の営業車が止まっている、平日の閑散とした駐車場。佐世保より少し風がありましたが、抜群の見晴らしで倦怠感も吹き飛び、やはり来て良かったです。誰もいない散歩コースをのんびり歩き、ちょっと先の上空では翼を大きく広げた2羽のトンビが気流に乗ってその場で揺れていました。鳥たちも暖かい秋晴れのこの昼下がりを楽しんでいるように見えましたね。羽を動かす事なく身体の向きを変えるだけで上昇したり、少し離れてみたりしていたトンビ達でしたが、何度か羽をはばたかせると風の力も相まってか、瞬く間に高く遠ざかって行きました。ふと我に返ると、そこはいつもより空に近い場所。遊歩道を歩いていると途中の眼下には海に突き出た長崎空港が小さく目に映りました。

駐車場に戻り車を走らせ来た道を下り、またいつもの日常へ。佐世保までの途中の内海は普段より波があり、海面には至る所で白い波しぶきが立っていました。イギリスのお騒がせバンド、オアシスの『Don’t Look Back In Anger』を聴きながら西に傾きかけた太陽に照らされた地元までの帰り道。


万全の体調ではありませんでしたが、ゆっくりと自分の時間を楽しめた良い休日でした。

僕の他にも呑みの約束をしていた先輩も風邪をひいたりして予定を中止したりの1週間でしたが、インフルエンザもまた流行り出してきているみたいですので、皆さまもくれぐれもご用心下さい。

 令和711月某日 にゃんこ部屋管理人